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市立函館博物館の保科智治です。 函館駅の近くに住む方から資料寄贈のお話しがあり、資料の話を聞き取りしているときに次のような話を聞きました。 国道5号線を馬車が野菜を山のように積んで函館駅の方に向かう様子を、付近の人たちは「函館山がやってきた」といったそうです。 そんな風景が見られたのは昭和30年代初期以前のことでした。 市内を走る馬車や馬そりの写真は、北海道写真史料保存会が発行した『函館市制施行80周年記念ふるさと回想写真集』に見ることができます。 *掲載した写真は、現在の美原地区の函館海洋気象台付近で撮影されたものです。 旧亀田地区と高度成長 野菜をたくさん積んだ馬車は旧亀田地区から来たと思われます。 旧亀田地区は昭和48年に函館市と合併しました。 旧亀田地区の中でも、鍛治・神山・赤川・桔梗・石川の5地区は農業が盛んな地域でした。 以前に神山地区の農家の方から聞いた話では人口が増える昭和30年以前であれば、上記5地区の人で知らない人はほとんどいないし、農家ばかりだったとのことでした。 旧亀田町の人口は、 昭和30年14,600人 昭和35年18,612人 昭和40年28,813人 昭和45年50,623人 と高度経済成長期に合わせて急増しました。 昭和30年の産業別人口を見ると 農業3,125人 公益事業運輸通信725人 製造業552人 サービス業433人 卸小売353人 建設業270人 鉱業129人 公務87人 林業51人 金融業25人 漁業10人 という内訳になっていて、圧倒的に農業従事者が多いことが分かります。 旧亀田町の昭和35年以降の人口推移をみても分かるように、人口が急増していく様子が分かります。 これにより、農地の宅地化と道路の整備が急速に進み、農地は宅地化へと姿を変えました。 トラックも増え、街の中から馬車や馬そりの姿も消えていきました。 馬車や馬そりが消えていったように、いつの日か車やトラックの姿も消えていくのだろうか…。
by dounan-museum
| 2013-10-04 05:00
| テーマ「道南の農業開発の歴史」
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