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松前城資料館の前田です。 引き続き、松前町内で桶屋を営んでいた渡辺家から寄贈された桶道具一式を紹介します。 後半は、仕上げまでの工程を紹介いたします。 ⑤組み立ててみて具合を見ます ・口縁を「挽切り鋸」で揃えます。 「挽切り鋸」(全長68㎝) ⑥側板の仕上げ、底板を入れる切込みを削ります。 ・側板接合部などの調整に、内側は「鑓カンナ(曲面)」や「外丸横カンナ」を使います。 ・内外面は、「外丸カンナ(内側面削り)」や「内丸カンナ(外側面削り)」で仕上げます。 ・「ケビキ」で目印を付け、「鑓カンナ(直線)」を使い、底板を入れる切り込みを削ります。 「鑓カンナ(曲面)」(全長55㎝) 「鑓カンナ(直線)」(全長59.5㎝) 「外丸横カンナ」(全長19.1㎝) 「ケビキ」(幅21㎝) ⑦底板を作り、竹釘を使って側板を組み立てます ・底板を竹釘で繋ぎ、「コンパス」で大きさを決め「挽切り鋸」で切り落とします。 ・底板を、裏に厚い鉄板を張った「金台」に止め、底板を足で挟み 「底回しカンナ」で側板との接合面を調整し、「平カンナ」で表裏面を仕上げます。 「コンパス」(幅28.5㎝) 「三つ目キリ」(全長37㎝) 「竹釘ハンマー」(全長28.7㎝) 「底回しカンナ」(全幅27.5㎝) 「金台」(長さ30.5㎝) 「竹」 「銅」 「針金」 「締め木」 「締め木」 ⑨縁の面取りをして仕上げます。 「鑓カンナ(直線)」(全長68㎝) このように大切に代々使われた道具類は、非常に手入れが行き届いており、すぐにでも使えるものばかりで、職人の物作りへの意気込みが感じられます。これらの資料は、今後とも大切に町の貴重な文化財として保存されてゆきます。 2回にわたり、お付き合いいただき、ありがとうございました。
by dounan-museum
| 2018-01-17 00:17
| コラムリレー
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