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ミュージアムグッズは博物館の普及活動において重要な役割を持っています。 そのためセンターでは、当館の管理運営を受託している NPO法人 函館市埋蔵文化財事業団の自主運営事業として 縄文文化の普及およびセンターのPRを目的とした オリジナルのミュージアムグッズを作成し、販売をしています。 開館当初から国宝「土偶」や足形付土版といった特徴的な展示品をモチーフにし、 展示コンセプトに合わせた落ち着いた色使いのデザインでつくりました。 ![]() ポストカード、ピンバッジ、クリアファイルなど、これまで多くの方にセンター来館記念としてお求めいただき、ありがたいことに好評を得ることが出来ました。 開館してから約2年が経った、2013年12月。 来館者を増やし、来ていただいた方に楽しんでもらうため、 新たにグッズの種類を増やしていこうと 《プロジェクトM・G(ミュージアムグッズ)》を立ち上げました。 プロジェクトチームにはNPOの事業課の学芸職員だけでなく、 総務課の職員も合同であたりました。 プロジェクトでは既存グッズの販売状況をもとに、 どんなグッズが求められているのか?PRに効果的なのは何か? などを、スタッフが集まり話し合いました。 ![]() まずは参考にするため著名な博物館のグッズを調べてみました。 大英博物館ではミイラの形のポストカード、ルーブル美術館ではモナリザのジグソーパズルやヒエログリフのスタンプ、ムンク美術館では叫び人形キーホルダーなど、各博物館を代表する展示品をモチーフにしたユーモアのあるグッズが沢山ありました。 これらをもとに意見を出し合った結果、新製品の案としてあがったのが フローティングペンでした。 フローティングペンとは柄の部分がオイルの入ったカプセル状になっていて、 その中をキャラクターやロゴなどのパネルが左右に動く仕組みのペンです。 世界的にもコレクターが多く、国内だけでなく海外からのお客様にも 喜んで貰えるのでは?ということで提案されました。 このペンをつくるならカプセルの中はやっぱり土偶だよね。 土偶をどんな風に動かせるかなぁ。などと雑談をしていたら 『あれ?これだと空中土偶ができるよね』という一言があがりました。 実は来館者の中には「中空土偶」を「空中土偶」と言い間違える方がおり、 『中空ですよ』とお伝えしてもなお、無意識のうちに「空中土偶」と 言う方が多くいるのです。 この何気ない一言から 『この言い間違いを逆手にとって「中空土偶」の名前を広げられるのでは?』 という意見に発展し、フローティングペンで空中土偶を演出する案は新製品の有力候補になりました。 『空中土偶とかって面白半分でグッズつくっちゃって、文化庁とかに怒られない??』 『本当に空中土偶で覚えられちゃうかもしれないな』 など不安の声もあがりましたが、その不安を払拭できるくらいのPR効果が 期待できるだろうと考え、空中土偶フローティングペンをつくることに決定しました!! つくるものが決まったので、その勢いのまま 「土偶をどう動かすか」「文字情報はいれるのか?」「背景は?」と進みました。 『土偶は土器の中に隠しておいて、そこからすーっと空に浮上させよう』 『館内の展示室を移動する土偶は?』 『背景は南茅部の景色のキレイなところがいいよ』 『DOGUの文字を入れて、土偶‐DOGUの表記を世界に向けて定着させよう』 などの意見があがりました。 そこから数パターンのデザインを作成し、後日、多数決で 【南茅部の空と海を背景に、縄文土器から空へ浮かび上がる土偶】に決定しました。 出来上がったものがこちらです! ![]() 壺の中からふわーっと浮かび上がり、弁天岬を望みながら空へ…! これこそまさに空中土偶!! ちなみに土偶の横には小さい文字で「空中土偶?」と書かれています。 5月3日から販売を開始し、北海道新聞にも紹介して頂きました。 ![]() 購入時に『新聞見たよ』と言ってくれる方や、 お土産にと複数本を求められる方もいました。 電話での問い合わせも多く、九州など遠方からのお問合せもありました。 ボールペンの他に旧石器時代から現在まで約15,000年の函館の歴史年表を 15cmの定規に詰め込んだハコダテ歴史定規や、土偶のかたちをした付箋紙、 中空土偶マグネットプレートを新たに追加しました。 また、クリアファイルとシールシート、トートバッグには従来のものに加え、 新たなデザインのものを制作し、それぞれ追加しました。 ![]() ちょっと面白みのあるグッズを増やしたことで、ボールペンが新聞で紹介され、 センターの新たな一面を広くお知らせすることができたと思います。 今後もグッズを通してセンターや縄文文化の魅力をお伝えし、多くの方に愛される 博物館になれるよう努めていきたいと思います! 追 伸 現在、来館者からの要望が多くあった函館市縄文文化交流センターガイドブック(仮)を 鋭意制作中です! 各展示室の解説や展示品の写真、コラムなど、縄文センターの情報が集約された コンパクトサイズのガイドブックです。 8月発行予定ですので、是非ともご覧ください! 函館市縄文文化交流センター 平野
by dounan-museum
| 2014-07-05 23:17
| コラムリレー
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