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北斗市郷土資料館の森と申します。 今回のアドベントカレンダーの自然分野はあまり得意ではないのでどんなことを紹介しようかと考えていましたが、今から20年ほど前に松前藩戸切地陣屋跡の発掘調査をしていた時、地元の古老の方が、私のところに来て『陣屋には秋明菊といって本州にしか咲かない花が、秋ごろ咲くから今度よく見てみればいいよ。おそらく幕末の頃に本州から誰かが持ってきたんじゃないか』と話してくれたことを思い出しました。当時は本物を見てみたいと思っていたのですが、時が過ぎ今回20年振りに、図鑑やネットで調べてみたら以下のことが分かりましたので紹介したいと思います。 ただ現在は、北海道内でも「シュウメイギク」が咲いていおり、花の色は赤紫色の他にも白色もあるようです。今年の秋にはまぼろしの「シュウメイギク」を是非確認してみたいと思います。 キンポウゲ科、イチリンソウ属、シュウメイギク種 学名:Anemone hupehensis var.japonica 和名:シュウメイギク 英名:Japanese anemone 概要:中国から古い時代に入ってきた帰化植物である。文献上では「花壇網目」に「秋明菊」の名前で記載が成されていて、日本に定着していたことがうかがえる。中国では明代の「三才図会」に「秋牡丹」の名前で記載されるようになる。以後、日本の園芸書には「秋明菊」「秋牡丹」で紹介され「貴船菊」「唐菊」「高麗菊」など多様な別名でも呼ばれる。花色は赤紫色であるが、近年、交配品種が市販されるようになった。多年草で開花時期は秋。「キク」の名はではありますが、キク科ではなく、イチリンソウやニリンソウなどと同じキンポウゲ科イチリンソウ属で、花が咲いた時は草丈50~1mになる大型の多年草で、この仲間(同属)では珍しく、秋に花を咲かせます。 名前の由来:花がキクの花に似ていて、秋に咲くので「秋明」とされてようです。 文化的背景・利用:万葉集や歌集や句集などには、知られた詩歌はないようで、江戸時代の貝原益軒による「大和本草」にその名が現れています。 食・毒・薬:花全体が有毒で、花を摘んだ時に出る汁で皮膚炎、誤って食べると胃腸炎。キンポゲ科の植物は、ほぼ全てが有毒。
by dounan-museum
| 2015-02-11 16:01
| テーマ「道南の自然」
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