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知内町郷土資料館の竹田です。 今回のテーマは「道南の美術を知る」です。さて、美術作品を鑑賞しようとした時、元々好きな人は遠くでも足を運んでいくと思いますが、 芸術にふれるにはどこか遠くの(というと”都市部に住んでいる人は?”ですが)美術館やギャラリーに行かなければダメなのでしょうか。 今回とりあげるのは版画です。 版画というと小学校の頃にやったことのある人が多いのではないでしょうか。 郷土資料館には何点か版画を展示しています。 「しおざい橋」 「二羽散米舞」(松前神楽) このように知内を題材にした作品が多くあります。なので地元の人がみれば「あー、ここね」とか「見たことある」となると思います。 作者の藤田健一さんはもともと小学校の教師で、町内の小学校に勤務し、定年後も知内に住んでいます。 また、 今は解散してしまったのですが自身が町内の俳句サークル「のすりの会」に所属していたこともあり、毎月の会報「のすり」の表紙のために作品を作っています。最近は、大正から昭和にかけて道内で活躍した俳人である牛島滕六の流れを汲む、「葦牙」の1000号記念誌にも使われました。 (牛島は「葦牙」の前身「時雨」を主宰、北方季題の探索に力をそそいだ人です。当時知内にあった俳句結社とも親交があり、その縁で句碑が建てられています) 平成24年に特別展として、この「のすり」の表紙に使われた作品を集めて版画展を開催しました。平成5年1月号から最終号である平成23年10月号まで、19年間215点のうち、90点を自然や動植物などといったジャンルごとに展示。対象物をよく観察し、17文字の短い言葉にこめる俳句と、白と黒のみで表現する版画。 期間中に本人指導による刷り方教室も開催しました。使う版木は展示作品に使われたものです。なので展示作品と同じものができそうなものですが、人によって出来上がりが違ってみえます。インクを乗せた紙をはがし、作品が生まれた瞬間。これもまた芸術にふれるということではないでしょうか。 こうなると芸術はもっと近くにあってもいいのだと思えます。 身近な題材だと敷居の高さを気にしなくてもいいですし、普段見慣れてるものを別の視点でみることができるはずです。 そんなわけで、地元にまつわる実は身近な芸術家について学ぶことのできる10月11日の郷土学講座をお楽しみに、と告知しておきます。
by dounan-museum
| 2015-09-23 09:00
| テーマ「道南の美術を知る」
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