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10月10日の郷土学講座「道南の美術を知る」で、「版画刷り師・赤川勲の仕事」を発表する今金町教育委員会の宮本です。 当日の内容はすでに北海道博物館協会学芸職員部会のホームページで発表したものでありまして、もうご存知の方がいらっしゃるかもしれません。 そこで今回のコラムですが、さすがに同じ内容で書くわけにもいかず、あれこれ考えた末、町の文化祭を取り上げることにしました。かなり妖しい変化球ですが、しばしお付き合いを。 今金町総合文化祭は町の文化・芸術の祭典として毎年秋に開催され、今年で46回目を迎える伝統ある文化祭です。今年は10月31日~11月2日の予定で、主催の今金町文化協会をはじめ、事務局を担当する私ほか町教委スタッフが鋭意準備を進めているところです。 さて、本文化祭は、展示や芸能など各部門で計60前後の団体が集う発表会です。この団体数の多さと体育館全館をまるごと使う規模の大きさは、観覧された町内外の方々から「団体活動の手本」だとか、「道南最大規模」などと大変ありがたい言葉をいただいています。 ここでは、この今金町総合文化祭の特色に視点をおいて書いてみたいと思います。 ![]() ![]() 展示部門には例年35団体前後が参加し、書道や絵画、写真、陶芸、押し花、盆栽、生け花、手芸等の展示のほか、表千家流のお茶会が会場の一角に設けられたり、小・中学生の絵画・書道展、保育園児の工作展があったりと、年齢層も大変幅広いものとなっています。 ![]() ![]() ![]() また例年、展示会場の一角で「特別展」が開催されます。これは町にゆかりのある方や、地元で地道に創作活動に励んでおられる方にスポットを当てるというもので、本文化祭のメインイベントとなっています。上写真は平成23年度の特別展「檜山北高校美術部展」で、道展入選作も見ることができ、高校生の技術の高さが話題となりました。 ![]() 上図は平成25年度の展示会場図ですが、展示(赤字部)は競技場内にとどまらず、ロビーや2階武道場など、体育館全体を使っていることがわかります。しかし昭和50~60年代の全盛期を知っている町民からすると、「ずいぶん寂しくなったねぇ~」となるのですから驚きです。 当時の担当者から、「昔は場所取りの会議で団体同士が激しく言い争ったんだ」といった話を伺いましたが、かつての文化祭の活気がいかほどだったかをよく伝える話ですね。 今金の文化祭を象徴する一場面が次の写真です。 ![]() 会場全体で使うパネルは合計でおよそ280枚。この大規模な展示会場を設営するのは、文化祭の参加団体からなる実行委員(町民)です。実行委員会が本文化祭の運営の一切を決定し、準備から当日の運営、片づけまで一貫して行う、いわば「町民手づくりの文化祭」なのであります。行政(教育委員会)は運営の支援者であり、主体はあくまでも実行委員会である、という点が今金町総合文化祭の大きな特色なのだと思います。 一方、「自分たちの展示だけやればよい」とか、会場づくりや片付けには協力しない、というような自己中心的な団体は、実行委員会の会議で大変な非難を浴びることになるわけで、少しこわい一面があるのも事実です。 ちなみに、会場づくりに要する時間は平均3時間、片付けは1時間ちょっとで完了します。毎年の手慣れた仕事ではありますが、全体に高齢化が進んでおり、作業時の安全管理が課題となってきています。 こうした団体主導の気質は文化団体に限らず、体育団体など他の様々な社会教育団体にも共通してみられるのですが、こうしたことがこの町ではいつ頃から醸成されてきたのでしょうか?このあたりは本旨から外れますので深入りしませんが、歴代の社会教育主事の力量に負うところ大であることは間違いありません。後任の私としては、こうした良き伝統に感謝しつつ、次の世代にちゃんと引き継いでいかなければと思っています。 もう一つ、象徴的な場面が下の写真です。 ![]() 文化祭初日の開会式で文化協会の表彰式が行われますが、写真はこれに続けて行われる小・中学生絵画書道展表彰式の様子です。多くの人が集まる文化祭のメイン会場で、子どもたちの頑張りを地域の皆で祝福し、応援しようという趣旨で始まったもので、こうした地域ぐるみの取り組みも今金町の特質の一つといえるでしょう。 私がこれまで総合文化祭に関わってきて常に感じるのは、 「次の文化祭で一年間の活動成果を発表したい」 という意識が多くの人に定着しているということです。地域の芸術家がこの文化祭を目標の一つにし、日々作品づくりに励む姿があり、鑑賞者と意見・感想を自由に述べ合い、そしてまた新しい作品づくりにつなげる。こうした連環の積み重ねが今金町の文化・芸術の基盤を形作っているのだと感じています。まさしく、生涯学習の集大成ですね。 ![]() ちょうど本日(9月25日)、第1回実行委員会があり、実行委員50~60人が集まります。今回は紹介できなかった芸能部門では、発表順を決める第2回委員会で、団体間の熾烈な駆け引きが展開されます。そうした様子も機会があれば紹介できればと思います。 そんな今金町総合文化祭展示部門は10月31日~11月2日、総合体育館を会場に、芸能まつりは11月1日、今金町民センターを会場に開催されます。今年も見応えのある文化祭になると思いますので、是非お越しください!
by dounan-museum
| 2015-09-25 12:00
| テーマ「道南の美術を知る」
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