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八雲町郷土資料館の柴田です。 木彫り熊資料館で開催されている「坂本直行絵画展」(平成27年10月6日~平成28年3月27日)に関連するあれこれを紹介します。 今回展示されている絵画は、町立八雲総合病院に寄贈されて院内に展示してあったもので、病院の改築工事により一時的に取り外すため、資料館でお借りして展示することとなりました。 坂本直行作「あずまいちげ」 絵画を寄贈した柴崎木彫鑑賞会の浅尾一夫氏は、以前東京の病院に入院された際、病院に飾られていた絵画に心癒された経験があり、郷土の病院もそうあって欲しいとの願いから水彩画を中心とした作品123点を平成11年に寄贈したとのことです。 坂本直行作「いわぶくろ」 柴崎木彫鑑賞会とは、昭和44年に柴崎重行氏の木彫り熊への理解を深め創作に声援を送ろうと組織された会で、1カ月半ごとに開かれる例会では、会員が柴崎作品の近作を眺め批評しあって楽しんでいたそうです(現在、この会は活動しておりません)。 浅尾氏と柴崎氏の出会いは、昭和36年にライオンズクラブのチャーターナイトが八雲町で開催されることになり、全国から集まる会員に送る記念品として、柴崎氏の木彫り熊が選ばれた事から始まります。その後、浅尾氏は昭和49年に『八雲の熊彫りと柴崎重行の作風について』を自費出版し、昭和56年には柴崎木彫鑑賞会により『柴崎重行の心 木塊』という柴崎作品の写真集が発行されます。 浅尾一夫氏の著作 これらの出版物には、柴崎氏と坂本直行氏や更科源蔵氏との交流について書かれており、浅尾氏にとって明治の同時代に生まれた3人の芸術家に対して、共通した魅力を感じていたと想像されます。 柴崎重行作「熊マスク」(1974年)浅尾氏が町立八雲総合病院に寄贈された作品。 やがて、浅尾氏が収集した3人の芸術家の作品が、「三人展」という形で公開されることになります。第1回目が平成6年、第2回目が平成8年、第3回目が平成10年に開催され、その後坂本直行氏の絵画作品が町立八雲総合病院に寄贈されます。 柴崎重行氏の木彫り熊作品と道内の代表的な木彫り熊作家の作品は、平成25年に浅尾氏の子息により八雲町郷土資料館に寄贈され、現在は木彫り熊資料館の展示を構成する重要な資料となっております。木彫り熊作品と同時に峯孝氏の「直行さん」(1958年作)のブロンズ像も寄贈されました。 峯孝作「直行さん」(1958年) 木彫り熊作品の寄贈にあたり「父は柴崎記念館を作り、作品を展示するのが夢だった。町に保管、展示してもらうことで八雲の木彫り熊を後世に伝えてもらいたい」と浅尾氏の子息によるコメントが新聞に掲載されています。
by dounan-museum
| 2015-11-09 08:00
| コラムリレー
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