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上ノ国町教育委員会の塚田です。 今回は、少し行政っぽい話ですが、史跡の整備について当町の取組みをご紹介します。 現在、上ノ国町教委では史跡上之国館跡のうち花沢館跡と勝山館跡の整備基本計画の策定をH31年度に目指しております。これまで、勝山館跡では昭和54年度から平成22年度にかけて整備事業が実施され、発掘調査でみつかった遺構に基づいて空堀・柵・橋の立体復元や建物跡の平面表示、説明版などの整備が行われています(花沢館跡は史跡標柱の設置以外、整備事業が実施されていません)。 また、勝山館跡の過年度における整備基本計画は平成12年度に策定されていますが、今回策定する整備基本計画と認識が大きく異なっている部分があります。従来は、どちらかというと歴史関係の専門家が中心となって遺構をいかに忠実に復元することに多くのエネルギーが割かれていましたが、今回は歴史的な価値のみならず自然的な要素も加味した史跡の魅力を伝えながら、いかに史跡に関わる人たちを増やし、史跡の保存活用に取り組む体制を強化するかということです。 それは、今年の4月1日に改正する文化財保護法で謳われているように、上ノ国町においても都市部への人口流出や少子高齢化の影響で人口が5,000人を下回り、将来的な史跡の保存活用を支える人的・経済的な支援の先細りが予想されるからです。 つまり、今までのように指定文化財だから予算が付くとか、古いから重要だという理由だけでは文化財を維持できない時代が目の前に来ているということです。 そのため、今回の整備基本計画の策定では、歴史・自然の専門家や地域の方で構成する史跡整備検討委員会のほかに、まちづくりに精通しているコンサルの協力を仰ぎながら地域の方たちを対象に史跡を散策するワークショップを3回程度行い、地域の方たちが考える史跡の魅力や課題についての意見交換を行っております。これらの取組みは、普段存在自体が当たり前になっている史跡と地域の関わりを改めて考える良いきっかけとなっています。 ここからは、周知になりますが、今年度のまとめとなる第3回目のワークショップを3月10日(日)に行います(内容の詳細は後日お知らせします)。 ワークショップでは、町内外からの多くの方たちから意見を頂き、これまでとは異なる勝山館跡の魅力などを紹介し、今後の整備の方向性に役立てたいと思っておりますので、多くのご参加をお待ちしております。
by dounan-museum
| 2019-01-22 12:43
| コラムリレー
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