カテゴリ
全体 コラムリレー 市立函館博物館 函館市縄文文化交流センター 北海道立函館美術館 函館市北方民族資料館 函館市文学館 五稜郭タワー 函館高田屋嘉兵衛資料館 土方・啄木浪漫館 北海道坂本竜馬記念館 北斗市郷土資料館 松前町郷土資料館 松前藩屋敷 知内町郷土資料館 七飯町歴史館 森町教育委員会 八雲町郷土資料館 福島町教育委員会 江差町郷土資料館 上ノ国町教育委員会 厚沢部町郷土資料館 乙部町公民館郷土資料室 奥尻町教育委員会 大成郷土館 ピリカ旧石器文化館 テーマ「道南の考古学」 テーマ「道南の自然」 テーマ「道南の農業開発の歴史」 テーマ「松浦武四郎が見た江戸時代の道南」 テーマ「道南の美術を知る」 テーマ「幕末維新・箱館戦争」 テーマ「道南のアイヌ」 事務局 未分類 お気に入りブログ
リンク
以前の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
最新の記事
記事ランキング
画像一覧
|
知内町郷土資料館の竹田です。 津軽海峡に面した知内町は日本海から太平洋に向けて海流が流れており、その流れを利用したカキの養殖が行われています。カキはちょうど今が旬で、先日町のもう一つの特産品であるニラ(こちらも冬が旬)と合わせて「しりうち味な合戦冬のカキVSニラまつり」が行われました。 さて、そのカキの養殖を行っている中ノ川地区からもう一つの漁港のある涌元地区付近までは砂浜が続くのですが、海岸を歩くと様々なものが流れ着いています。昨年の話になりますが町民の方々と観察会を行いました。今回はそれについて書いてみたいと思います。 海岸を歩いて漂着物を探すのはビーチコーミングといって各地に愛好家がいます。浜(ビーチ)を櫛(コーム)の歯のように歩くと貝や石、漂着ごみなどいろいろなものを目にすることができます。各自の感性で気になったものを拾い集めました。カラフルな石や貝殻、イカの甲、外国のゴミや漁具など、様々です。 外国のものでよく見つかるのが韓国語の書かれたものなのですが、それ以外の国のものもあり、東南アジアのお菓子の袋やロシアのものもあります。おそらく台湾のものと思われるわさびのチューブはなぜかうらに「わさび」。日本語です。 一時期日本海側の浜から注射器がたくさん流れ着いて注意が呼びかけられたことがありました。津軽海峡ではまだ見つかってなかったので「見つけるぞー」と思っていたのですが、残念ながら(?)この日は見つかりませんでした。ちなみに観察会の後少し離れたところで大量に見つかりました。さらにビニール袋に入った中国語の書かれた謎の筒(綺麗な状態)。おそらく海難事故の際に使う信号弾だとは思ったのですが、探していくと国内では流通しておらず、あまりにきれいなのでどこかの船から落ちたのでしょうか。 海岸を歩いていると流れ着いたものだけでなく明らかにこの場所で捨てたゴミもあるわけです。某コーヒーチェーン店でついてくる豆の袋とかは持ち帰ったのか飛んで来たのか謎ですが。 逆に川から流れ着いたものもあります。小さなメノウが結構あったのですが、参加者の方から川で取れるという話を教えてもらいました。おそらくそれが流れて波に戻されたのでしょう。また、ところどころ穴の空いた大きな木の根のようなものがありましたが、これはドンゲ(イタドリ)の根っこだと教えられました。これだけ太ければそりゃ繁殖するわ、とちょっと納得しました。 こうしてみると海岸にはいろいろなものが巡り巡って還ってくるものだとわかります。
by dounan-museum
| 2023-03-12 12:00
| コラムリレー
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||