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函館市縄文文化交流センターの平野です。 現在、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が ユネスコ世界文化遺産登録を目指しています。 北海道南部と北東北では地理的な環境や自然資源に恵まれ、 縄文文化の始まりから終わりまでの一万年以上にわたって 漁労・狩猟・採集を行い、安定的な暮らしを続けることが出来、 その間、津軽海峡を挟んで活発な交流が行われていました。 「津軽海峡文化圏」と呼ばれているこの地域では 世界最古といわれる土器や漆製品がみつかっています。 また縄文時代前期から中期にかけて円筒土器文化、 後期の十腰内文化、晩期に亀ヶ岡文化といった同じ形式の土器がつくられる 同じ文化圏を形成していました。 大型のストーンサークルや土偶なども数多く見つかっており、 日常的なくらしぶりだけでなく、精神的な活動においても多くの共通点が見られます。 また、本州産のヒスイやアスファルトが道南の遺跡で出土し、 北海道産の蛇紋岩や黒曜石でつくられた石器が 本州でみつかっていることから交易の要所として 他地域への影響もなかなかに大きかったことが想像できます。 当時の「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、 どんな遺跡だったのかなぁ。 ということを多くの方に知ってほしい、 世界遺産登録に向けて応援して欲しいなぁと思い、 縄文センターでは8月12日から9月24日まで、 ささやかではありますが企画展を開催しています。 縄文文化の始まりから地域性、くらしや精神性について パネルと実物資料で展示しています。 是非ともお越し下さい!
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by dounan-museum
| 2020-08-12 14:26
| コラムリレー
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こんにちは。七飯町歴史館です。 コラムリレーの合間ですが、今回は当館からのご案内を。 8月1日より、当館企画展示室において テーマ展[ちいさなものたちの世界]を開催しております。 今回の展示では、私たちの身の周りにいる昆虫や野鳥、植物に 焦点をあてて、収蔵している剥製や標本を用いて紹介しています。 何よりも伝えたいのは、いきものたちの息づかいを「感じる」大切さ。 環境保護の先駆者としても知られる アメリカの作家で、海洋生物学者レイチェル・カーソンが 著書「センス・オブ・ワンダー」で伝える 「地球(自然)と「ヒト」の繋がりを健全に保つことの大事さ」も紹介しています。 展示解説は大人向け(上段)と子供向け(下段)別々に用意しました。 気軽にご覧いただければと思います。 展示期間:令和2年8月1日(土)~9月22日(火・祝) 開催時間:9:00~17:00 観覧料:無料 備考:来館時はマスクの着用をお願いいたします。 観覧時間は1時間程度でお願いいたします。 コロナウイルス感染拡大防止のため 色々と制限がございますが、ご協力のほどお願いいたします。 #
by dounan-museum
| 2020-08-11 14:52
| 七飯町歴史館
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森町教育委員会の高橋です。今回は森町公民館郷土資料室に展示している2本の「木杭」を紹介します。この資料は最近よく話題になっている「森桟橋」の橋脚を構成していた杭です。 森桟橋跡は明治2(1869)年に札幌に設置された開拓使が明治6年に建設した札幌本道の中で唯一の航路である森・室蘭間の森側にあった船着き場の遺跡です。森桟橋は複数の修復、一度の廃止と再開を経て昭和3(1928)年に森・室蘭間の航路が廃止されるまで利用されました。廃止後、桟橋の跡は波の浸食等を受け腐朽してきましたが現在も一部の杭等が残存しています。
そのような状況のなか平成27年頃の観光資源として「森蘭航路」を活用する動きや、平成29年に文化庁等が文化財保護行政における水中遺跡保護の方向性を示したこと、また近年の気候や自然災害等による急激な遺跡の劣化や滅失が生じる可能性、といったことから考え、森町教育員会では平成30年から令和元年にかけて確認調査を行い、残存している杭の位置等の記録を作成しました。 資料室にある木杭は、この時の調査に伴うものではなく、今から約40年前に森町教育員会と森町文化財調査委員会が波浪により劣化・滅失していく橋脚を保存するという趣旨で2本の杭を海底の部分で切り取って収集したものです。収集した杭からは他にもいろいろなことが見えてきます。 2本の杭は、海底に埋まっていた部分と地上に露出していた部分があります(次の写真の人物の膝の高さから下の部分の杭が埋まっていました。人物の身長は172㎝。現在、地上に見えている杭は高くて60㎝ほどですが、40年前は1mを超える高さがあったことがわかります。)。現在の桟橋跡の杭に見られるように、地上に露出していた部分は先端が割れて尖り、全体的に痩せて見えます。
このうち1本は海底に埋まっていた部分が極端に太く、角材として加工された平坦面が良好に残っています。 これは桟橋の構造に由来するもので、橋脚は太い杭を横に長い板で繋ぎ強度を保つ仕組みですが、その横板がぴったりと当たるように平坦に加工されていたものです。
太い杭は横板と固定した釘の痕跡が残っており、この杭も高さ70㎝ほどの部分に釘が残っています。この部分は地上に露出していたようで、平坦面の跡は残っておらず、釘も破損しており保存状態は比較的よくありません。
これらのことから、地上に露出している部分より、海底に埋まっていた部分のほうが保存状態は良好であることがわかります。おそらく桟橋跡周辺の海底には、状態の良い杭や板材等が多数埋まっていることでしょう。 もう1本の端部はあまり目立った加工はみられません。これも橋脚の構造に由来し、横板でつないで固定した太い杭同士の間に細めの杭3本を詰めるように打ち込んでいます。この3本は横板にぴたりとあたっておらず丸太の形状のまま埋まっています。それがもう1本の杭だと考えられます。 他に気になる点は、杭の表面に黒く黴や汚れのような跡は見られますが、桟橋建設時に榎本武揚が指示したという石油の跡らしきものは確認できません。おそらく地上に露出した部分は表面が腐朽して残らず、海底に埋まっている部分に残っているかもしれません。完成後も桟橋は複数回の修復が行われており、どの杭がいつごろ設置されたものかを判断するのには少々検討が必要でしょう。石油を塗ったのは、最初の建設時の杭だけだった可能性もあります。果たして、石油が塗られたという杭は現在どれだけ残っているのでしょう。 森桟橋跡は様々な出来事や人物が関係しており、森町のみならず北海道の歴史を物語っています。森町の魅力であるとともに、今の私たちの暮らしがあるのは地域を支えてきた人々のおかげということを気づかせてくれる遺跡です。 2本の杭が収集されてから約40年が経ちましたが、桟橋について改めてわかったことや新たな謎が発見されています。引き続き杭の性質や由来を調べ、価値を見出し、保存活用を図っていきます。
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by dounan-museum
| 2020-08-03 21:20
| コラムリレー
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令和2年(2020)7月30日(木)、八雲町公民館で「もくもく会」を開催しました。 当会では、様々な活動を行うため部会を設けて活動しています。 公立はこだて未来大学のご協力をいただきながらインターネット上で公開している「南北海道の文化財」の管理と更新は、南北海道の文化財部会がメインに取り組んでいます。 「南北海道の文化財」は、北海道内の渡島・檜山地域の文化財を地図に落とし、写真や説明文で紹介しているサイトです。 実際の作業は会員が分担しながら行なっていますが、会員の世代交代が進んだことや新入会員があったことなどから、南北海道の文化財部会が中心となって作業内容の講習会をすることとしました。 「黙々と作業を進めよう」ということから「もくもく会」と名付けました。 新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、参加者を10名までとし、マスク着用、手指消毒をしながらの開催です。 #
by dounan-museum
| 2020-07-31 15:41
| 事務局
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コラムリレーの合間に恐縮ですが、森町教育委員会よりお知らせです。 森町遺跡発掘調査事務所展示室は 8月1日(土) から 8月31日(月) までの期間、土日祝日を含む全ての日を開館いたします。 展示室では、約4000年前のストーンサークルと竪穴墓域を持つ鷲ノ木遺跡をはじめとして町内の遺跡から出土した縄文土器や石器などの遺物を多数展示しています。森町の縄文文化を学ぶ場として、ぜひご活用ください。 開館時間 午前9時 ~ 午後4時 入 館 料 無料 住 所 茅部郡森町字森川町292-24 電話番号 01374-3-2240 ※新型コロナウイルス感染予防対策として利用に制限を設けています。詳しくはコチラをご確認ください。皆さまにはご不便をおかけしますが、趣旨をご理解いただきご協力をお願いいたします。
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by dounan-museum
| 2020-07-30 09:49
| 森町教育委員会
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